Snowflake / リリースノート / 2026/07/22 / 重要
Snowflake 10.25がSQL上限拡大とUUID対応を追加
公式リリースノート
Snowflake 10.25が最終公開され、セッション変数とオブジェクト定義の上限拡大、UUID/DECFLOATの構造化データ対応、Iceberg v3のUNKNOWN型対応が加わりました。
要点
- 文字列・バイナリのセッション変数上限が256バイトから16KBへ拡大しました。
- テーブル、ビュー、UDF、ストアドプロシージャのオブジェクト定義上限が95KBから1MBへ拡大しました。
VARIANTと構造化型でUUID/DECFLOATを扱え、Iceberg v3のUNKNOWN型はプレビュー対応です。
今回の更新で変わること
文字列とバイナリのセッション変数へ保存できる最大サイズが、256バイトから16KBへ拡大しました。これまで長い設定値や識別情報を分割したり、一時テーブルへ逃がしたりしていた処理を簡素化できます。ただしセッション変数は接続や実行コンテキストに依存するため、大きな業務データを保存する用途へ置き換わるものではありません。既存の分割処理を外す場合は、接続再作成、並列実行、ログ出力で値が期待どおり引き継がれるかを確認します。
オブジェクト定義の上限は95KBから1MBへ拡大し、テーブル、ビュー、UDF、ストアドプロシージャが対象です。多数の列や複雑な式を持つビュー、長い手続き定義を作りやすくなります。一方、作成できることと保守しやすいことは別です。大きな定義はレビュー、差分確認、コンパイルや障害調査を難しくするため、上限緩和だけを理由に一つのオブジェクトへ処理を集約せず、責務と変更頻度に応じた分割を続ける必要があります。
半構造化データのVARIANTと、ARRAY、OBJECT、MAPの構造化型でUUIDとDECFLOATを保存できるようになりました。TO_VARIANT、TO_UUID、TO_DECFLOATを使った明示的な変換にも対応します。ただしApache IcebergのVARIANT v3列ではUUIDとDECFLOATの保存に対応していません。Snowflakeネイティブの列とIcebergテーブルで同じ変換処理を共有している場合は、保存先ごとの対応差を試験します。
データレイク関連では、Apache Iceberg v3仕様のUNKNOWNプリミティブ型をプレビュー対応しました。型がまだ分からない列やフィールドを定義でき、物理ストレージを持たず、読み出し時は常にNULLになります。実データの型を後から決める設計で役立ちますが、プレビュー機能であり、値を保存できる汎用の未定義型ではありません。10.25は2026年7月22日に最終公開されました。各変更の採用では、単なる上限拡大と型互換性の境界を分け、既存回避策を外す前に接続、変換、Iceberg連携を回帰試験したいです。
関係しそうなチーム
長いSQL定義を管理する開発者、UUIDや高精度数値を半構造化データで扱うデータチーム、Iceberg v3テーブルの互換性を管理する基盤担当に関係します。
実務で確認したいポイント
- セッション変数の分割や一時テーブルによる既存回避策を外せるか試験します。
- 1MBに近いオブジェクト定義のレビュー・配備・障害調査方法を確認します。
- UUID/DECFLOATと
UNKNOWN型をSnowflakeネイティブとIcebergで分けて検証します。
結局、この更新をどう読むべきか
SQL開発の上限と型表現を広げる複合リリースです。回避策を減らせる一方、Iceberg VARIANTの非対応やUNKNOWN型の性質を見落とさず、保存先ごとに互換性を確認する必要があります。