Amazon QuickSight のロゴ

Amazon QuickSight / リリースノート / 2026/06/12 / 通常

Amazon Quick、OneDrive ナレッジベースの管理者セットアップを追加

biAIセキュリティ

公式リリースノート

AWS は 2026年6月12日、Amazon Quick のドキュメント履歴で Microsoft OneDrive ナレッジベースコネクタの管理者セットアップを追加しました。個々の利用者が自分の OneDrive を接続するのではなく、管理者がサービス認証情報とクロール範囲を制御して、組織の OneDrive コンテンツをナレッジベース化しやすくする更新です。

要点

  • Microsoft OneDrive ナレッジベースコネクタに admin-マネージド connection サポート が追加されました。
  • サービス認証情報、AWS KMS 署名、証明書ベース認証を使うセットアップが説明されています。
  • テナント-wide crawling により、全ユーザーの OneDrive コンテンツを対象にできる一方、文書単位のアクセス制御はクエリ時にリアルタイムで検証されます。
  • 社内文書を Quick の AI 検索・回答に使うチームは、接続権限、ACL、監査、対象ファイルの範囲を確認したい更新です。

今回の更新で変わること

今回の更新は、OneDrive を Amazon Quick のナレッジベースとして使うときの運用モデルを、個人接続から管理者主導の接続へ広げるものです。公式ドキュメント履歴では、Microsoft OneDrive ナレッジ ベース コネクター に admin-マネージド connection サポート が追加され、サービス 認証情報 setup、AWS KMS signing、certificate-based authentication、テナント-wide crawling of all ユーザー’ OneDrive content が含まれると説明されています。これにより、利用者ごとの個別接続に頼らず、組織として管理された認証情報で OneDrive コンテンツを取り込む設計を取りやすくなります。

重要なのは、テナント-wide crawling が「何でも誰にでも見せる」ことを意味しない点です。公式説明では、admin-マネージド OneDrive ナレッジ bases は document-level access control、つまり文書単位の ACL を常に適用し、クエリ時にリアルタイムで検証するとされています。社内文書を AI の回答材料にする場合、検索対象を広げることと、回答できる相手を制御することを同時に満たす必要があります。今回の更新は、その統制を管理者側で設計するための機能として読むべきです。

実務では、OneDrive 側の共有設定、Microsoft 365 テナントの権限、Quick 側のユーザー権限、KMS キー管理、証明書の更新、クロール対象の範囲がすべて関係します。社内規程、顧客情報、契約書、個人情報を含むファイルが混在する環境では、ナレッジベース化する前に、どのフォルダや文書を対象にするか、どのユーザーが質問できるか、回答ログをどこまで監査するかを決めておく必要があります。

実務で確認したいポイント

管理者はまず、OneDrive の既存共有ポリシーと Amazon Quick の利用者権限が一致しているかを確認したいです。OneDrive 側で広く共有されている古いファイルが、Quick の回答材料として意図せず使われる可能性があるため、クロール前の棚卸しが重要です。

また、KMS 署名や証明書ベース認証を使う場合、鍵と証明書の所有者、更新手順、失効時の影響を明確にする必要があります。ナレッジベースは作って終わりではなく、ファイルの追加、削除、権限変更、退職者のデータ、監査ログまで含めて運用するものです。

どう読むべきか

この更新は、OneDrive 連携を「便利な検索機能」として見るより、社内文書を AI が参照するための管理者向け統制機能として見るべきです。導入するチームは、接続できるかだけでなく、誰がどの文書を根拠にした回答を受け取れるのかを検証してから展開したいところです。