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Power BI / 公式ブログ / 2026/04/02 / 重要

Power BI 2026年4月2日の公式発表解説: Dataflows Gen1 から Gen2 へ移行計画を始める意味

GAAI

公式ブログ原文

Power BI 公式ブログは、Dataflows Gen1 が legacy state に入り、今後の新機能投資は Dataflows Gen2 に集約される方針を説明しました。既存の Gen1 dataflows は当面動き続ける一方で、新規・拡張・刷新の中心は Gen2 になるため、Power Query ベースのデータ準備を Power BI や Fabric で使っている組織は、移行計画を早めに始めるべき局面です。

要点

  • Dataflows Gen1 は既存ワークロードを継続できるが、新しい機能投資の対象ではなくなり、legacy として扱われる
  • Dataflows Gen2 は Power Query の作成体験を維持しつつ、出力先、性能、診断、AI 支援、コストモデルを強化する位置付けになっている
  • Premium capacity 利用者には、将来の Gen1 retirement に向けて少なくとも12か月前の通知を行う方針が示された
  • 4月20日の追記では、Gen1 は legacy だがサポート継続、Pro / PPU 利用者への段階的な案内、GCC 対応、Fabric のより細かな有効化制御が説明された
  • いきなり全面移行する話ではなく、既存 Gen1 の棚卸し、新規ワークロードの Gen2 化、管理者制御の確認を並行して進めるテーマである

今回のブログ記事で語られていること

今回のブログ記事は、Power BI Dataflows Gen1 への感謝と実績を示したうえで、今後の投資先を Dataflows Gen2 に移すという方針を説明しています。Gen1 は Power Query を使った低コードのデータ準備パイプラインとして、レポート、semantic model、下流分析を支えてきましたが、今後の性能・規模・管理・コスト・AI 支援の改善は Gen2 側で実現していくという整理です。

Gen2 の強化点としては、出力先の柔軟性が大きく取り上げられています。SharePoint / OneDrive、Azure Data Lake Storage、Azure SQL Database / SQL MI、Fabric Lakehouse / Warehouse / SQL analytics endpoints、Snowflake など、Power BI 内だけでなく、部門利用からエンタープライズ基盤まで幅広いデータアーキテクチャに合わせやすくなります。

また、Fabric runtime を前提にした性能・スケール面の改善、Fast Copy、並列実行、大規模データや高頻度 refresh への対応、詳細な refresh history や foldability / connector / authentication まわりの診断強化も説明されています。単に Gen1 の後継というより、Fabric のデータ準備・連携基盤として再設計されたものと見るのが近いです。

AI 支援も重要な論点です。自然言語から Power Query logic を作る支援、M script の説明、performance や foldability の推奨、data quality insights などが挙げられており、Dataflows Gen2 は熟練者だけでなく、業務部門や新任担当者が複雑な変換を扱う場面も意識しています。

4月20日の追記では、ユーザーからの反応を受けて、Gen1 がすぐ停止するわけではないこと、Pro / PPU 利用者には今後の Gen2 paths にあわせて案内すること、GCC 環境の Premium 利用者にも移行経路を用意すること、Fabric の all-or-nothing switch ではなく Dataflow Gen2 だけを有効化するような細かな管理制御を進めていることが補足されています。

対象になりそうなチーム

  • Power BI Dataflows Gen1 を本番のデータ準備・refresh・下流連携に使っている BI 管理者
  • Fabric 導入や Fabric capacity の使い方を検討しているデータ基盤チーム
  • Power Query を業務部門のセルフサービスデータ準備に使わせている CoE / enablement チーム
  • Gen1 dataflows の所有者、refresh 失敗、依存レポート、下流データセットを管理している運用チーム
  • GCC、Premium、Pro、PPU などライセンスや環境ごとの移行タイミングを確認したい管理者

実務でまず確認したいこと

  1. 既存 Gen1 dataflows の一覧、所有者、refresh 頻度、依存先レポート、障害履歴を棚卸しする
  2. 新規に作る dataflows は Gen2 を既定候補にし、既存 Gen1 の延命ではなく段階的移行を前提にする
  3. Premium capacity、Pro、PPU、GCC など、自社の利用形態に対する Microsoft の今後の案内を追跡する
  4. Fabric をまだ全面有効化していない場合、Dataflow Gen2 だけを段階的に使える管理制御が整うか確認する
  5. Save as Dataflow Gen2 や CI/CD guidance を使い、小さな dataflow から移行テストを始める

結局、今回のブログ記事をどう読むべきか

この発表は、Dataflows Gen1 の即時終了告知ではありません。ただし、新しい改善が Gen2 に寄っていくことは明確です。Power BI / Fabric を長期運用している組織にとっては、Gen1 を放置するほど後で移行負債が大きくなるため、今のうちに Gen1 の棚卸しと Gen2 の検証を始める合図として読むのがよいです。