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Power BI 2026年2月24日の公式ブログ解説: Input slicer GA
公式ブログ原文
Power BI 公式ページ Input slicer: Filter reports and collect user input (Generally Available) は、Power BI のInput slicer一般提供を知らせる一次情報です。
要点
- Preview時のtext slicerが、Input slicerとして一般提供になった
- 長いリストから選ぶ代わりに、値を直接入力・貼り付け・部分一致検索してレポートを絞り込める
- データ列に紐づけない自由入力としても使えるため、translytical task flowsやwriteback系の操作にもつながる
今回のブログ記事で語られていること
今回のPower BI公式ブログは、Preview段階でtext slicerと呼ばれていたvisualが、Input slicerとして一般提供になったことを説明しています。従来のslicerは、項目数が少ないカテゴリを選ぶ用途では扱いやすい一方、注文ID、顧客名、製品コードのように候補が大量にある場合や、利用者が完全な値を覚えていない場合には、スクロールや検索の負担が大きくなりがちでした。Input slicerはこの問題に対して、値を直接入力したり、複数値を貼り付けたり、部分一致で絞り込んだりできる入力欄型のvisualとして位置づけられています。
記事では、Power BI Desktopで簡単なサンプルテーブルを作り、Product列を使ってInput slicerを追加する流れが示されています。利用者が文字を入力してEnterを押すと、その値がpillとして追加され、レポート上のグラフが該当値に合わせて絞り込まれます。さらに、Contains any、Contains all、Starts with any、Is any、Does not contain anyのようなoperatorを切り替えることで、部分一致、前方一致、完全一致、除外条件などを選べます。レポート作成者は初期operatorを設定できますが、閲覧者も表示時に変更できるため、静的なフィルタよりも対話的な分析に向いています。
実例として、営業チームが特定アカウントだけを絞り込む、サポート担当者が一部だけ覚えている顧客名からチケットを探す、といったシナリオが挙げられています。さらに重要なのは、Input slicerをデータ列なしで配置し、自由入力欄として使える点です。ユーザーがコメント、承認メモ、数値などを入力し、translytical task flowsのボタンからバックエンド更新へつなげるような設計も想定されています。つまり、Input slicerは単なる検索しやすいフィルタではなく、Power BIレポートを「見る画面」から「入力して業務アクションにつなげる画面」へ近づける部品として読むべき発表です。
対象になりそうなユーザー・チーム
- Power BI report author
- 大量のID、顧客名、製品コードを扱う業務レポートの利用者
- translytical task flowsやwritebackを検討する開発・業務チーム
実務でまず確認したいこと
- 既存レポートで候補数が多すぎて通常slicerが使いづらい箇所を探す
- Contains / Starts with / Is any などのoperatorを利用者の業務に合わせて初期設定する
- 自由入力欄として使う場合は、translytical task flowsやwriteback側の権限・監査設計を確認する
どう読むべきか
Input slicerは、見た目は小さなvisual追加ですが、検索性の改善とレポート内入力の両方に効く機能です。特に大量候補のフィルタや業務アクション付きレポートを作っている場合は、既存slicerの置き換え候補として試す価値があります。