OpenAI / ChatGPT / Codex / リリースノート / 2026/07/16 / 重要
ChatGPT、Enterprise / Eduの管理API拡張と全プラン向けデスクトップ更新
公式リリースノート
OpenAI は、ChatGPT Enterprise / Edu向けに管理APIキーと分析履歴を拡張し、同じリリースノートで全プラン向けのデスクトップアプリ更新も案内しました。管理機能はEnterprise / Eduに限られますが、Chat / Work / Codexの作業導線変更はmacOS・Windowsの全プランが対象です。
要点
- Global Admin コンソールからワークスペース単位の Admin key を作成し、グループ管理、Spend Controls API、コスト報告、分析など対応する管理APIに利用できます。モデル推論には利用できません。
- Global Admin コンソールでクレジットと Codex の分析履歴を最大120日確認できるようになりました。一方、利用上限の設定は従来どおり ChatGPT 側に残ります。
- macOS / Windowsの全プランでは、ChatとWorkの切り替え、統合されたRecents、プロジェクト、端末間のWork継続が提供され、Codexは独立したビューのままです。
- デスクトップ更新によって、既存のワークスペースのアクセス権、セキュリティ、ガバナンス、支出管理は変更されないと明記されています。
今回の更新で変わること
管理面で最も大きいのは、Enterprise / Eduの管理者がGlobal Adminコンソールの認証情報画面から、ワークスペース単位のAdmin keyを発行できる点です。このキーは、対応するChatGPTとCodexの管理APIに対して、グループ管理、Spend Controls API、コスト報告、分析といった管理処理を機械化するために使えます。権限はキーを作る管理者のワークスペースロールに依存し、モデル推論には使えません。したがって、通常のAPIキーを管理処理へ流用する設計ではなく、管理用途の認証情報として保管先、ローテーション、監査ログ、失効手順を決める必要があります。また、クレジットとCodexの分析履歴が最大120日まで見られるため、月次だけでなく四半期に近い期間で利用傾向や費用の偏りを追いやすくなります。ただし、Spend Controlsと利用上限タブそのものはGlobal Adminコンソールへ移動していません。利用上限や、利用可能な場合の上限なし設定は、ワークスペース設定の利用上限画面で引き続き管理します。
利用者側のデスクトップアプリ更新は、Enterprise / EduだけでなくmacOS・Windowsの全プランが対象です。グローバルスイッチャーからChatGPTとCodexを選び、ChatGPT内では短い質問や対話のChatと、端から端までタスクを進めるWorkを選びます。ChatとWorkの会話はRecentsにまとめられ、並べ替え、絞り込み、固定ができます。既存のプロジェクトもデスクトップに現れ、プロジェクト内でChatを始めるか、その文脈を使ってWorkを始められます。クラウドのWork会話はウェブ、モバイル、デスクトップ間で同期しますが、ローカル会話は端末内に残ります。Codexの履歴と作業フローは別ビューのままで、今回の変更によって統合されるわけではありません。このUI変更によって、既存ワークスペースのアクセス権、セキュリティ、ガバナンス、支出管理が変わるわけでもありません。導入チームは、どの作業をChat、Work、Codexに割り当てるか、クラウド同期とローカル保持をどう使い分けるかを説明すると混乱を減らせます。
対象になりそうなユーザー・チーム
管理APIと120日分析はChatGPT Enterprise / Eduの管理者、ID・アクセス管理担当、FinOps、Codexの利用状況を追う開発組織に関係します。デスクトップアプリ更新は全プランが対象なので、macOS・Windows版を配布するIT部門と一般利用者にも関係します。
押さえておきたいポイント
Admin key はモデル呼び出し用ではありません。管理APIの自動化では最小権限、秘密情報管理、定期ローテーションを先に決めたいです。また、120日の可視化と実際の上限設定は別画面なので、分析と制御を同じ運用手順にまとめる必要があります。
今すぐ対応が必要か
管理APIを既に使っているEnterprise / Edu組織は、Admin keyを採用するか、どの管理処理に使うか、権限境界をどう保つかを確認したいです。デスクトップアプリを配布している組織はプランを問わず、Chat / Work / Codexの使い分けと、クラウド会話・ローカル会話の違いを短く周知するとよいでしょう。
結局、この更新をどう見るべきか
管理自動化と利用者の作業導線を同時に整える更新です。機能追加として見るだけでなく、認証情報の管理、費用の観測、作業モードの社内ルールを一緒に更新する機会として捉えると実務につながります。