OpenAI / ChatGPT / Codex のロゴ

OpenAI / ChatGPT / Codex / リリースノート / 2026/06/13 / 通常

OpenAI API、Responses API で再利用可能なプロンプトを追加

AIapi

公式リリースノート

OpenAI は 2026年6月13日、OpenAI API Changelog で、ダッシュボード上の再利用可能なプロンプトを Responses API から利用できるようになったと発表しました。API からは prompt パラメータでプロンプトの id、任意の version、動的な variables を指定できます。

要点

  • ダッシュボードで作成したプロンプトテンプレートを Responses API から参照できる
  • API 呼び出しではプロンプト id と任意の version を指定し、変数として文字列、画像、ファイル入力を渡せる
  • Chat Completions では利用できないため、既存実装がどちらの API を使っているかを確認する必要がある

今回の更新で何が変わるのか

今回の更新で変わるのは、プロンプトの管理場所と API 実装の分担です。これまでは、アプリケーション側のコード、設定ファイル、社内文書にプロンプト文を持たせ、変更のたびに実装側のリリースや設定反映を行う運用になりがちでした。再利用可能なプロンプトを使うと、ダッシュボードで作成したテンプレートを Responses API から参照し、実行時には必要な変数だけを渡す形に寄せられます。プロンプトそのものをアプリケーションの文字列から切り出し、共有・更新・再利用しやすい資産として扱える点が大きな違いです。

API 側では prompt パラメータにテンプレートの id を渡し、必要に応じて version を固定できます。変数には文字列だけでなく、画像やファイル入力も含められるため、問い合わせ文の分類、画像レビュー、文書処理、社内ワークフローの下書き生成などで、テンプレート本体と入力データを分離しやすくなります。一方で、公式 changelog は Chat Completions では利用できないと明記しているため、既存の Chat Completions 実装にそのまま適用できる機能ではありません。対象は Responses API を使う実装であり、移行途中のチームはどのサービスがどちらの API を呼んでいるかを先に棚卸しする必要があります。

実務上の意味は、プロンプトを「コードに埋め込む文字列」から「バージョンを意識して管理する共有資産」に近づけられる点です。開発者は API 実装を毎回変更せずに、ダッシュボード側でテンプレートを調整できる可能性があります。逆に、どの idversion を本番で使うのか、テンプレートを誰が更新できるのか、変更前後の出力品質をどう確認するのかを決めないまま導入すると、アプリケーションの挙動が追いづらくなります。共通テンプレートを更新した結果、複数機能の出力が同時に変わることもあり得るため、評価データ、レビュー手順、切り戻し手順を合わせて設計することが重要です。

対象になりそうなチーム

  • Responses API を使ってアプリケーションや社内ツールを開発しているチーム
  • プロンプトを複数サービス、複数環境、複数チームで再利用したい開発者
  • プロンプト変更の承認、検証、ロールバックを管理したい AI プラットフォーム担当者

実務でまず確認したいこと

  1. 既存実装が Responses API か Chat Completions かを確認する
  2. 本番で参照するプロンプト idversion を固定するか、最新版追随にするかを決める
  3. variables に渡す文字列、画像、ファイル入力の型と検証ルールを整理する
  4. ダッシュボード上のプロンプト変更権限、レビュー手順、出力評価、ロールバック手順を決める

どう読むべきか

この更新は、Responses API を使う開発チームにとって、プロンプト運用をコード中心からテンプレート中心へ移す選択肢です。便利な一方で、プロンプトの更新がアプリケーション挙動の変更になるため、バージョン固定、変更レビュー、評価データ、権限管理をセットで考えるべきです。Chat Completions には非対応である点も、移行判断では見落とせません。