Looker / リリースノート / 2026/07/17 / 通常
LookerのFilters as tiles、適用条件をダッシュボード上で可視化
公式リリースノート
Google CloudはLookerのプレビュー機能として、ダッシュボードフィルターを移動可能なタイルへ変換し、各可視化タイルにどの条件が適用されているか利用者が確認できる機能を追加しました。
要点
- ダッシュボード編集者はフィルターを通常の可視化と同様にキャンバス上へ配置できます。
- 利用者は個別の可視化タイルに適用されたフィルター条件を確認できます。
- Looker管理者がPreviews管理画面で機能を有効にする必要があります。
- プレビューなので、本番展開前に既存ダッシュボードの配置、埋め込み、権限、操作性を検証したいです。
今回の更新で変わること
従来のダッシュボードフィルターは画面上部など決められた領域へ並び、編集者が可視化タイルと同じ自由度で配置するものではありませんでした。Filters as tiles and tile-level filter contextでは、フィルターをドラッグ可能なタイルへ変換し、ダッシュボードキャンバス上で他のタイルと同様に並べられます。編集者は、重要な条件を関連するグラフの近くへ置く、説明文と合わせて操作順を示す、画面幅に応じて配置を調整するなど、分析の文脈に合わせた構成を作れます。
もう一つの変更は、閲覧者が特定の可視化へ実際に適用されているフィルターを確認できる点です。複雑なダッシュボードでは、全体フィルター、タイル固有条件、相互作用が重なり、同じ指標でも値が違う理由を理解しにくいことがあります。タイル単位のフィルター文脈が見えると、表示値の条件を確認しやすくなり、誤読や問い合わせを減らせる可能性があります。特に経営指標、規制報告、部門別権限で条件が異なる画面では、「何が絞り込まれているか」を明示できることが重要です。
ただし、これはプレビュー機能で、既定で全利用者へ安定提供される一般提供ではありません。Looker管理者がPreviews画面の設定を有効にする必要があります。既存ダッシュボードへ適用する場合、フィルターの配置がモバイルや埋め込み画面で崩れないか、閲覧者が変更できる条件と固定条件を誤認しないか、PDFやスケジュール配信で意図した文脈が伝わるかを確認したいです。タイル単位の文脈表示があっても、行レベルアクセス制御やLookML側の条件がすべて利用者へ開示されるとは限らないため、セキュリティ境界の説明と混同しないことも必要です。
対象になりそうなユーザー・チーム
Looker管理者、ダッシュボード編集者、BI設計者、埋め込み分析の開発者、複雑なフィルター条件を利用者へ説明するデータチームに関係します。
押さえておきたいポイント
配置の自由度が増えると、ダッシュボードごとに操作方法がばらつく可能性があります。フィルターの位置、名称、既定値、リセット方法を設計基準へ追加し、重要な条件が画面外へ隠れないようにしたいです。
今すぐ対応が必要か
プレビューなので一斉展開は不要です。フィルターが多く誤読の多い代表ダッシュボードで試し、デスクトップ、狭い画面、埋め込み、配信物の見え方を確認してから対象を広げるのが適切です。
結局、この更新をどう見るべきか
フィルターを設定項目からダッシュボードの説明要素へ変える更新です。自由な配置だけでなく、個々の数値がどの条件で表示されたかを利用者が理解できる点に価値があります。