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セルフサービス Explore の BigQuery テーブル取り込み
公式リリースノート
Looker の 2026年6月23日付リリースノートでは、セルフサービス Explore で BigQuery データベーステーブルからデータをアップロードして Explore を作成できることと、Google Sheets 取り込み用の設定が分離されたことが示されています。業務部門によるセルフサービス分析を管理するチームに関係する更新です。
要点
- BigQuery データベーステーブルからデータをアップロードしてセルフサービス Explore を作成できるようになりました。
- これまで Data Uploads のトグルが有効で、Google Sheets uploads の API が有効な場合は Google Sheets からの取り込みも有効でした。
- Looker 26.10 から、Google Sheets data import 用の個別トグルでより細かく制御できます。
- 管理者は、BigQuery テーブル由来の Explore と Google Sheets 取り込みを別々に統制する必要があります。
今回の更新で何が変わるのか
今回の Looker リリースノートは、セルフサービス Explore のデータ取り込み元と管理設定をより細かく扱えるようにする更新です。公式リリースノートでは、BigQuery データベーステーブルからデータをアップロードしてセルフサービス Explore を作成できると説明されています。セルフサービス Explore は、中央の LookML モデルだけに依存せず、利用者が自分の分析目的に合わせて Explore を作る流れに関係します。BigQuery テーブルから直接始められるようになると、データチームが毎回 LookML を先に整備しなくても、検証や部門内分析を進めやすくなります。
一方で、セルフサービス化が進むほど、データの正しさ、権限、命名、共有範囲、再利用性の管理が重要になります。BigQuery テーブルには、正式な分析用テーブルだけでなく、一時的な作業テーブル、部門固有の中間テーブル、権限が限定されたデータが含まれることがあります。セルフサービス Explore の作成を許可する場合、どのプロジェクト、データセット、テーブルを対象にするか、利用者が作った Explore を誰が確認するかを決めておく必要があります。
Google Sheets 取り込み設定の分離も、管理者にとって重要です。これまでは Data Uploads の設定が有効で、Google Sheets uploads に必要な API が有効であれば、Google Sheets からの取り込みが有効になる形でした。Looker 26.10 からは Google Sheets data import のトグルが分かれ、より細かい制御ができると説明されています。さらに、Google Sheets uploads の API が有効でない限り、管理者はこのトグルを有効にできないとも示されています。
この変更により、管理者は「データアップロードを許すか」という一枚岩の判断ではなく、BigQuery テーブルを使ったセルフサービス Explore と、Google Sheets 由来の取り込みを分けて扱えます。BigQuery は既存のクラウド権限や監査と接続しやすい一方、Google Sheets は業務部門にとって便利でも、正本管理や共有権限がばらつきやすい面があります。今回の更新は、セルフサービス分析の自由度を上げながら、取り込み元ごとに管理の粒度を変えるためのものとして読むのがよいです。
この更新が関係する人
Looker 管理者、BI チーム、BigQuery を分析基盤として使うデータチーム、業務部門のセルフサービス分析を許可している組織、Google Sheets からの取り込みを管理している情報システム / ガバナンス担当者に関係します。
実務で確認したいポイント
- セルフサービス Explore の作成を許可する BigQuery プロジェクト、データセット、テーブル範囲を確認する。
- 業務部門が作成した Explore の命名、共有、レビュー、削除のルールを決める。
- Data Uploads と Google Sheets data import のトグルを分けて設定する。
- Google Sheets uploads に必要な API 有効化状況と、シート共有権限の統制を確認する。
結局、今回の更新をどう読むべきか
6月23日の Looker 更新は、セルフサービス Explore をより実務で使いやすくしつつ、取り込み元ごとに統制を分けるための変更です。BigQuery テーブルから始める分析は便利ですが、管理者は Google Sheets 取り込みも含めて、自由度とガバナンスの境界を設定しておきたいです。