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Looker 26.10、ダッシュボード・AI・所有者移管まわりの更新を追加
公式リリースノート
Google Cloud は Looker のリリースノートで、2026年6月22日から Looker 26.10 の一部機能が展開開始になると記載しました。Conversational Analytics、Gemini Enterprise 接続、ダッシュボード、検索、API、可視化に関わる更新が含まれます。
要点
- Looker (original) では Conversational Analytics の システムアクティビティ ダッシュボード に、エンゲージメントやトークン使用量を含む オブザーバビリティ metrics がプレビュー提供されます。
- Looker と接続している Gemini Enterprise インスタンスを更新すると、以前のインスタンスに公開済みの データエージェント が unpublished になるという 破壊的変更 が記載されています。
- ダッシュボードの Preserve desktop layout、説明文上限の2,000文字化、filters as tiles、Google Maps enhancements などが追加されています。
- Enhanced search は一般提供になり、Visualization Assistant、Gemini Expression Assistant、KPI Visualization などAI・可視化関連の更新も並びます。
- Looker API で ダッシュボード、ボード、エージェント の所有者を変更できるようになり、オフボーディングや引き継ぎに関係します。
今回の更新で変わること
今回の Looker 26.10 更新は、AIを使った分析体験、ダッシュボード編集、管理者運用をまとめて進める内容です。まず、Looker (original) では Conversational Analytics の システムアクティビティ ダッシュボード に、エンゲージメントやトークン使用量を含む enhanced オブザーバビリティ metrics がプレビューで提供されます。これを使うには、Looker 管理者が Previews 管理ページで Conversational Analytics オブザーバビリティ を有効化する必要があります。AI分析機能を本番利用する組織にとって、誰がどれだけ使い、どの程度のトークン利用があるかを見える化することは、費用管理、利用定着、ガバナンスの前提になります。
Gemini Enterprise との接続に関する 破壊的変更 も重要です。公式ノートでは、Looker に接続している Gemini Enterprise インスタンスを更新すると、以前の Gemini Enterprise インスタンスに公開済みの データエージェント が unpublished になると説明されています。Looker 内では引き続きアクセスできても、新しい Gemini Enterprise インスタンスへ再公開しなければ、そのエージェントとチャットできません。AIエージェントをダッシュボードや業務フローに組み込んでいる組織は、Gemini Enterprise 側の更新を通常のインフラ作業として扱うだけでなく、公開済みエージェントの再公開手順と利用者影響を確認する必要があります。
ダッシュボードまわりでは、Preserve desktop layout、説明文上限の2,000文字化、filters as tiles、tile-level filter context、Google Maps enhancements などが並びます。Preserve desktop layout は、小さい画面やモバイル表示でもデスクトップ配置を維持し、ズームスライダーでタイルを操作する選択肢を提供します。説明文上限の拡大は、指標定義、運用メモ、注意事項をダッシュボードや Look に書きやすくする変更です。filters as tiles は、フィルターをキャンバス上のタイルとして扱えるため、ダッシュボードを説明資料や業務画面として設計するチームに関係します。
管理者・運用面では、Looker API で ダッシュボード、ボード、エージェント の所有者を変更できる点が実務的です。退職、異動、チーム再編の際、コンテンツやAIエージェントの所有者をプログラムで移せるようになります。ただし、公式ノートは、ダッシュボードやボードの所有者移管が親フォルダ、モデル、基になる Looks へのアクセスを自動付与するわけではないとも示しています。移管後に実際に編集・実行できるかは、権限を別途確認する必要があります。
Enhanced search の一般提供、Visualization Assistant、Gemini Expression Assistant の性能改善、KPI Visualization のプレビュー更新などは、分析者の探索・可視化作業を支える変更です。これらは個別には小さく見えても、Looker をAI支援のBI基盤として使う組織では、検索、式作成、可視化、エージェント公開、所有者管理が一連の運用になります。
実務で確認したいポイント
- Conversational Analytics オブザーバビリティ を有効化するか、トークン利用と利用状況の監視方針を決める。
- Gemini Enterprise インスタンス更新時に、公開済み データエージェント の再公開と利用者通知を手順化する。
- ダッシュボード説明文、フィルタータイル、Preserve desktop layout を重要ダッシュボードで検証する。
- Looker API による所有者移管後、フォルダ、モデル、Looks、エージェント権限が足りているか確認する。
結局、このリリースをどう見るべきか
2026年6月22日の Looker 26.10 更新は、AI分析機能の観測性、Gemini Enterprise 連携、ダッシュボード編集、所有者移管をまとめて確認すべきリリースです。Looker 管理者は、新機能の有効化だけでなく、エージェント再公開、権限、説明文、モバイル表示、利用量監視を運用チェックリストに入れておきたいです。