Google Cloud / Vertex AI / 公式ブログ / 2026/07/09 / 重要
AlphaEvolveが一般提供、評価関数を使ってアルゴリズムを自動最適化
公式ブログ原文
Google Cloudは、Gemini上でコードを探索・最適化するAlphaEvolveをGemini Enterprise エージェントプラットフォームで一般提供しました。
要点
- 基準となるアルゴリズム、問題定義、評価関数を与え、候補コードを反復探索します。
- 定義、測定、最適化、適用の四段階で本番コードへつなげます。
- 物流、半導体、genomics、高性能計算、金融などで早期利用例があります。
今回のブログ記事で語られていること
AlphaEvolveは、広い探索空間から評価値の高いプログラムを見つけるコード最適化・発見エージェントです。利用者は基準アルゴリズムと問題の背景を定義し、正しさ、性能、運用制約を数値化する評価関数を用意します。エージェントはその関数に対して候補コードを生成・評価し、選ばれた結果を本番へ適用する流れです。
記事は、BASFの供給網デジタルツイン、Coolblueの28日需要予測、FM Logisticの倉庫経路、Infineonの半導体設計などを紹介しています。Coolblueは既存予測よりWMAPEを5%以上改善し、FM Logisticは既に最適化された基準から10.4%改善したと報告しています。ただし、各結果は固有データと評価関数による事例であり、別の問題で同じ改善率を保証しません。
最も重要な入力は評価関数です。測りやすい速度だけを最大化すると、正確性、保守性、費用、公平性、安全性を犠牲にしたコードが選ばれる可能性があります。複数指標、制約、失敗時の大きな罰則を設け、訓練に使っていない検証データと実運用に近い負荷で再評価します。候補コードは人のレビュー、静的解析、セキュリティテスト、license確認を通してから採用します。
本番適用では、既存アルゴリズムとの並行比較、少量通信量、停止条件、ロールバックを用意します。探索が特定の測定環境へ過適合していないか、乱数やデータ期間を変えても効果が続くかを確認してください。高い評価値だけで説明できない実装を採用すると、障害時の修正が難しくなるため、変更差分と設計理由を人が理解できる範囲に保つことも重要です。
候補の採否と根拠も記録してください。
今回のブログ記事が関係する人
最適化問題を扱う研究者、物流・予測・設計のデータサイエンティスト、生成コードを本番管理する開発者に関係します。
結局、今回のブログ記事をどう読むべきか
自然言語から任意の正解コードを作る機能ではなく、明確な評価関数を使って候補を探索する仕組みです。評価関数と本番検証の品質が、得られる改善の品質を決めます。