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Fivetran、SDK・外部ログ・データレイク運用を拡張
公式リリースノート
Fivetranの2026年7月変更履歴には、コネクタのスキーマ変更だけでなく、コネクターSDK、ライトコネクター、Dynatraceへの外部ログ、マネージドデータレイク、Partner SDK、dbt Core変換、REST APIの改善が掲載されています。AVEVA PIとDelightedの提供終了対応も含まれるため、新機能の確認と移行準備を同時に進める必要がある更新です。
要点
fivetran-connector-sdk2.10.2は、テーブル内のフィールド名の一意性検証、fivetran init、テスターのエラー検出を改善しました。- Deel、Profound、Sevdeskがライトコネクターとして追加され、DynatraceへFivetranのログを送れるようになりました。
- マネージドデータレイクでは、7月22日以降に作成する接続で文字列内のNULバイトを保持するほか、Apache Polarisの読み書き用認証情報を利用できます。
- AVEVA PIの既存接続は7月23日に同期を停止し、Delightedの既存接続は一時停止されます。
- dbt Core変換では
dbt depsの自動実行が既定で有効になり、Move Connection REST APIはベータ版として追加されました。
今回のリリースノートで語られていること
Fivetranの2026年7月変更履歴は、データを取得するコネクタだけでなく、コネクタ開発、ログ監視、データレイク出力、変換、接続管理までを含む月次更新です。コネクターSDKではfivetran-connector-sdk 2.10.2が公開され、同じテーブル内でフィールド名が重複していないかを検証する処理、fivetran initの挙動、テスターがコネクタオブジェクトの問題を見つける処理が改善されました。直前の2.10.1は、取り下げられた2.10.0を置き換える版です。空のテーブル名の検証、エージェントプラグインのログ、更新済みテスターの取得に関する修正を含みます。fivetran-api-playground 1.1.8ではrequestsとfakerの依存関係も更新されました。
接続面では、Deel、Profound、Sevdeskがライトコネクターとして追加されました。ライトコネクターを通常コネクターと同等だと決めつけず、同期対象、更新頻度、履歴の扱い、サポート範囲を導入前に確認することが大切です。ログではDynatrace External Loggingが追加され、アカウント単位または送信先単位でFivetranのログをDynatraceへ送り、検索や監視に利用できるようになりました。この機能は全アカウントへ段階的に展開されます。
マネージドデータレイクでは、7月22日以降に作成する新規接続から、文字列に含まれるNULバイトを削除せず保持する動作へ変わります。既存接続に直ちに適用される変更ではないため、新旧接続で文字列データの結果が異ならないかを確認する必要があります。さらに、読み書き権限を持つApache Polaris認証情報を使い、対応する実行エンジンからFivetranカタログのスキーマやテーブル、格納データを管理できるようになりました。この変更は既存のマネージドデータレイク送信先へ段階的に展開されます。
終了対応では、7月1日以降にAVEVA PIとDelightedの新規接続を作成できません。AVEVA PIの既存接続は7月23日に同期を停止し、Delightedの既存接続はAPI廃止に伴って一時停止されます。利用中のチームは、単に「終了予定」として保留せず、最終同期時刻、代替の連携方法、停止後に必要な履歴保持を先に決めておく必要があります。
変換では、packages.ymlまたはdependencies.ymlがあるプロジェクトで、変換実行前にdbt depsを自動実行する設定が追加され、既定で有効になります。依存パッケージを独自手順で固定している場合は、この自動実行が再現性や実行時間に影響しないかを確認できます。接続管理では、接続を別の送信先グループへ移すMove Connection REST APIがベータ版として追加されました。多数の送信元・送信先コネクターにもテーブルや列、主キー、削除フラグなどの変更があるため、自社で使う接続に絞って最新ERDとdbtモデル、BI、品質テストの依存関係を照合することが重要です。
この更新が関係する人
FivetranコネクタやPartner SDKを開発する担当者、ログ監視を統合するSRE、データレイクやDWHへの同期を管理する分析基盤チーム、dbtモデルとBIを保守する担当者に関係します。AVEVA PIまたはDelightedを利用しているチームは、特に優先して確認する必要があります。
実務で確認したいポイント
- コネクターSDK 2.10.2で、重複フィールド名と
fivetran initの既存テスト結果が変わらないか確認します。 - ライトコネクターを採用する前に、対象オブジェクト、同期頻度、履歴、サポート範囲を確認します。
- Dynatraceへ送るログの種類、機密情報、保持期間、アラート条件を決めます。
- AVEVA PIを使っている場合は7月23日の同期停止までに代替経路を決め、Delightedでは一時停止後のデータ取得方法を確認します。
- マネージドデータレイクでは、7月22日より前後に作成した接続でNULバイトの扱いが異なる点をテストします。
- dbtパッケージを独自に固定している場合は、既定で有効になる
dbt deps自動実行の要否を判断します。 - Move Connection REST APIはベータであることを踏まえ、権限、依存ジョブ、移動後の送信先を検証します。
- 利用中コネクタのERDと、dbt、BI、品質テストへの影響を照合します。
結局、今回の更新をどう読むべきか
今回の変更は、コネクタを作る、監視する、出力する、変換する、移動する各工程を広く更新しています。一方、AVEVA PIとDelightedには停止対応が必要です。新機能だけを一括で評価せず、利用中の接続、作成日、変換設定、下流モデルごとに影響を切り分けるのが適切です。