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dbt Labs / 公式ブログ / 2026/07/13 / 通常

意味モデル共通仕様OSIがApache Ossieへ移行

datagovernanceopen-source

公式ブログ原文

Open Semantic Interchange(OSI)がApache Software FoundationのIncubatorへ受け入れられ、Apache Ossie(Incubating)へ名称を変更しました。仕様と目的は維持しながら、意味モデルの共通形式を単一企業に依存しない統治へ移す発表です。

要点

  • 名称はApache Ossie(Incubating)へ変わりますが、既存の仕様は変更されず、OSI実装が壊れる更新ではありません。
  • Ossieは、指標、ディメンション、関係、業務概念・ルールをベンダー中立の形式で表す仕様です。
  • 2025年11月のリポジトリ公開後、100件超のコミット、35件のマージ済みプルリクエスト、50組織超の参加へ拡大したとしています。
  • Apache Incubatorでは、公開メーリングリスト、GitHub、正式な議論・投票、貢献に基づくコミッター選出へ移ります。
  • 今後の式言語、高度な指標、ウィンドウ関数、変換ツール、意味問い合わせ仕様、Apache Polaris連携は提案段階で、確定ロードマップではありません。

今回のブログ記事で語られていること

記事はまず、Open Semantic Interchangeの略称OSIがOpen Source Initiativeと混同されやすかったため、コミュニティでOssieへ改称した経緯を説明します。Apache Incubatorへの受け入れと同時に、正式名称はApache Ossie(Incubating)になりました。カンガルーのマスコットも選ばれていますが、実務上重要なのは名称と統治の移行であり、仕様自体は変わらない点です。既存のOSI参照は歴史的名称として段階的に置き換えられます。

Ossieが扱うのは、意味層とオントロジーの共通表現です。月間アクティブ利用者のような指標、ディメンション、データ間の関係、業務概念やルールを、特定BI製品やデータ基盤に閉じずに表します。CRM、データウェアハウス、BIツール、AIエージェントが同じ概念を解釈できれば、「同じ名前なのに計算が違う指標」や、ツール移行時に意味が失われる問題を減らせます。データの場所だけでなく、業務上の意味と意図を機械可読に運ぶ仕様です。

Apache Software Foundationへ移る理由として、業界横断の標準を単一企業が支配しない統治に置くことが挙げられています。公開メーリングリスト、GitHub上の開発、仕様変更の正式な議論と投票、雇用主ではなく貢献に基づくコミッター選出が基本になります。従来OSI名を含んでいたメーリングリストは終了し、Apacheが用意する資源へ移行します。利用者にとっては仕様の即時変更より、将来の変更決定が公開手続きへ移ることが大きな変化です。

コミュニティは、Snowflake、Salesforce、Databricks、dbt Labs、RelationalAI、GoodData、Honeydewなどから100件超のコミットと35件のマージ済みプルリクエストを受け、発足時17社から50組織超へ増えたと記事は説明します。指標言語、カタログ、オントロジーの3作業部会があり、Ossieからdbtセマンティックレイヤーへの変換ツールとApache Polaris向け変換ツールも統合済みです。単なる将来構想ではなく、相互変換の実装が始まっています。

今後の候補として、式言語、高度な指標ロジック、ウィンドウ関数、複雑な関係、追加プラットフォーム向け変換ツール、標準化された意味問い合わせ仕様、Apache Polarisから意味モデルを発見する連携が挙げられています。ただしdbt Labsは、これらが決定済みではなく、Apacheの公開議論と投票を経ると明記しています。企業が採用計画を立てる際は、ブログの期待項目を確定仕様として先回りしない方が安全です。

移行で「何も壊れない」という説明も、名称を参照する周辺運用まで自動で無変更という意味ではありません。リポジトリ名、パッケージ、名前空間、文書、CI設定、許可リスト、内部カタログが旧OSI表記へ依存していないかは確認が必要です。仕様データの互換性と、プロジェクト資源のURL・名称変更を分けて扱うと移行しやすくなります。

背景にあるテーマ

AIエージェントが分析へ入るほど、表や列の説明だけでなく、指標の定義、関係、業務ルールを機械が一貫して解釈できる形式が重要になります。Apacheへの移行は、意味層の相互運用を一社の製品機能ではなく、共有仕様として育てる方向を示します。

今回のブログ記事が関係する人

dbtセマンティックレイヤーやBI意味モデルを運用する分析基盤担当、データカタログ担当、複数BI・AIツール間で指標定義を共有したいデータガバナンス担当、Ossie変換ツールを実装する開発者に関係します。

どう読むと価値があるか

改称ニュースだけでなく、仕様の所有と変更手続きがどう変わるかを読む記事です。Apache Incubatingは成熟・卒業を保証する表示ではありません。現在の実装、参加者、投票手続き、採用製品の互換範囲を分けて評価します。

実務へのつながり

既存OSI参照をコード、文書、CI、社内用語集で棚卸しし、公式の移行案内に合わせて段階的にOssieへ更新します。同時に、月間アクティブ利用者など一つの重要指標をOssie形式へ変換し、dbt、カタログ、BI、エージェント間で意味が保持されるかを試します。

結局、今回のブログ記事をどう読むべきか

仕様変更ではなく、名称と統治の大きな移行です。短期的には参照先の更新、長期的には意味モデルをベンダー間で共有するための公開標準化が焦点です。将来機能を確約と捉えず、現在の仕様と変換実装から小さく検証するのが適切です。