Databricks / リリースノート / 2026/07/23 / 重要
GenieエージェントのエージェントモードAPIがベータ提供
公式リリースノート
Databricksは、Genieエージェントのエージェントモードをアプリから実行できるAPIをベータ提供しました。
要点
- 自然言語の質問から調査計画、SQL実行、結果の反復、根拠付きレポート作成までをAPIで開始できます。
- 応答はサーバー送信イベント(SSE)で配信され、会話IDを使って続きの質問も送れます。
- Unity CatalogとPartner-Powered AIが必要で、利用開始にはDatabricks担当者への申請と管理者によるプレビュー有効化が必要です。
今回の更新で変わること
これまでUIで使っていたGenieエージェントのエージェントモードを、独自のチャット、定期レポート、社内ツールなどから呼び出せるようになりました。APIへ自然言語の質問を送ると、Genieエージェントが調査計画を作成し、SQLクエリを実行し、その結果を見ながら手順を調整して、引用と補足表を含むレポートを返します。単発のSQL生成APIではなく、複数段階の分析処理をプログラムから起動できる点が今回の変更です。
応答作成にはPOST /api/2.0/genie/agents/{agent_id}/responsesを使い、処理結果はSSEストリームで届きます。response.createdから始まり、推論、クエリ、結果、レポートなどの項目が追加・更新され、最後にresponse.completedまたはresponse.failedで終わります。各イベントには順序番号があるため、クライアント側では到着順を検証できます。最初の応答で得たconversation_idを次の要求へ渡すと、以前の会話を踏まえた追加質問も可能です。
同じ会話で同時に生成できる応答は一つです。処理中の会話へ二つ目の要求を送るとHTTP 409が返ります。SSEにはサーバー側で90分のタイムアウトがあるため、短いHTTP要求だけを想定したプロキシやジョブ基盤では接続時間を見直す必要があります。切断後や長い会話の回収には、GET /{agent_id}/conversations/{conversation_id}/itemsを使って会話項目をページ単位で取得できます。
利用にはUnity Catalog、Partner-Powered AI、有効なGenieエージェントと十分なテーブルメタデータが必要です。さらにDatabricks担当者へ対象ワークスペースIDを連絡し、承認後に管理者がPreviewsメニューでGenie Agents Agent Mode APIを有効化します。ベータであるため、要求・応答形式や利用条件の変更も想定します。本番組み込みでは、HTTP 409、SSE切断、90分タイムアウト、失敗イベントを明示的に処理し、レポートを重要な判断へ使う場合は根拠表と実行SQLを人が確認できる導線を残す必要があります。
関係しそうなチーム
Genieエージェントを社内アプリへ組み込む開発者、分析用エージェントを整備するデータチーム、プレビュー機能とPartner-Powered AIを管理するワークスペース管理者に関係します。
実務で確認したいポイント
- ワークスペースの前提条件とプレビュー有効化手順を確認します。
- SSEイベント、切断後の回収、HTTP 409、90分タイムアウトを試験します。
- 会話ID、実行SQL、根拠表、最終レポートを監査できる形で保存します。
結局、この更新をどう読むべきか
Genieエージェントの複数段階分析を独自アプリへ持ち込むためのAPIです。ベータの利用申請とストリーミング処理が必要なので、まず限定した社内用途で失敗時の回復と回答確認を設計するのが適切です。