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Databricks 2026年4月8日(水)のリリースノート解説: PAT scope GA、ai_prep_search Beta、Runtime 18.2 Beta
公式リリースノート
4月8日の Databricks 更新は、認証統制、RAG 前処理、次世代 runtime という3つの論点が並びました。共通しているのは、AI 利用を広げながらも、アクセス制御と基盤更新を同時に進める姿勢です。
要点
- scoped personal access tokens が GA になり、PAT に API scope を付けられるようになった
ai_prep_searchが Beta となり、ai_parse_documentの出力を vector search / RAG 向けに整形しやすくなった- Databricks Runtime 18.2 / 18.2 ML が Beta になった
今回の更新で変わること
PAT は便利ですが、広すぎる権限のまま運用すると怖い存在でもあります。scope 化が GA になったのは、Databricks の権限設計がより細かく実務的になったサインです。ai_prep_search も、RAG をただ作るのではなく、文書処理から検索投入までの前処理を標準化したい意図が見えます。
対象になりそうなユーザー・チーム
- PAT を多用する automation 運用担当
- RAG / vector search を構築する GenAI チーム
- runtime 更新を追う platform team
押さえておきたいポイント
Scoped PATs GA
認証情報の漏えいリスクをゼロにすることはできません。そのため、漏えい時の被害範囲を狭める設計が重要です。scoped PAT はまさにそのための機能で、フル workspace 権限前提から抜けやすくなります。
ai_prep_search Beta
文書から構造抽出して終わりではなく、検索向けチャンクへ整える部分まで関数化した点が重要です。Databricks が RAG パイプラインを、個別実装の寄せ集めではなく標準部品で組ませたいことが見えます。
Runtime 18.2 Beta
Spark 4.1.0 ベースの runtime は、今後の基盤更新の軸になります。まだ Beta なので本番標準には早いですが、互換性検証を始めるタイミングとしては意味があります。
読んだあとにまずやること
- 既存 PAT の権限過剰がないか確認する
- RAG パイプラインの前処理を関数化できるか見直す
- Runtime 18.2 Beta の検証対象ワークロードを決める
今すぐ対応が必要か
直ちに対応が必要かどうかは、すでに対象機能や連携を本番利用しているかで変わります。実務では次のように分けて考えると判断しやすいです。
- すでに該当機能や周辺連携を本番利用しているなら、早めに影響確認と運用見直しを進めたい
- これから導入や検証を行う段階なら、次回の設計・検証項目として押さえておきたい
- 現時点で利用範囲が重ならないなら、まずは情報把握にとどめても問題ない
結局、この日の更新をどう見るべきか
4月8日は、Databricks が AI 活用の便利さ と 基盤統制 を両立させようとしていることがよく分かる更新日でした。