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Confluent / リリースノート / 2026/07/13 / 通常

Confluent Oracle XStream CDCが下流キャプチャ構成に対応

dataintegration

公式リリースノート

Confluent CloudのフルマネージドOracle XStream CDC Sourceコネクタが、変更取得処理をソースとは別のOracleデータベースで動かす下流キャプチャ構成に対応しました。ソースDBの負荷分離や災害対策構成との整合を考えるOracle運用チームに関係します。

要点

  • XStreamのキャプチャ処理をソースOracleではなく、別の下流Oracleデータベースで実行できます。
  • ソースから下流へREDOを直接送るdownstream captureと、Oracle Active Data Guardのスタンバイを経由するcascading downstream captureの2構成があります。
  • どちらもリアルタイム取得とアーカイブログ取得に対応します。
  • コネクタの追加だけで既存構成が自動移行されるわけではなく、REDO転送、遅延、保持、障害復旧をOracle側とConfluent側で一体的に検証する必要があります。

今回の更新で変わること

従来のCDC構成では、XStreamのキャプチャ処理をソースOracle側で動かす設計が中心になります。今回の更新では、その処理を別の下流Oracleデータベースへ移せるようになりました。業務トランザクションを処理するソースと、REDOから変更イベントを取り出す処理を分離できるため、ソースのCPUやI/Oへの影響を抑えたい環境、取得処理の保守を独立させたい環境で選択肢が増えます。

一つ目のdownstream captureでは、ソースOracleがREDOを下流キャプチャ用データベースへ直接送ります。構成要素が比較的少なく、ソースの変更を別ホストで取得することが目的です。二つ目のcascading downstream captureでは、REDOがOracle Active Data Guardのスタンバイを経由して下流キャプチャ用データベースへ届きます。すでに災害対策や読み取り分離でData Guardを使う組織が、その経路をCDC構成へ組み込めます。

両方のトポロジーで、リアルタイムキャプチャとアーカイブログキャプチャを選べます。リアルタイム方式は変化の反映遅延を抑えやすい一方、転送経路や下流DBの停止がストリーミングへ直結します。アーカイブログ方式はログファイルを基準に再処理や保持を設計しやすい一方、ログ切り替えと配送の待ち時間が生じます。どちらが適切かは、Kafkaトピックへ求める遅延、障害時に許容する取りこぼし、Oracleログの保管期間で決まります。

この更新は、Confluent Cloud側だけで完結する設定項目ではありません。Oracle XStream、下流キャプチャ用データベース、REDO転送、Data Guard、ネットワーク、資格情報の各境界を準備する必要があります。コネクタが稼働していても、下流側のログ適用遅延やアーカイブログ削除が進むと、CDCの追従性や復旧可能期間に影響します。Oracle DBAとKafka基盤担当が別組織の場合は、監視指標と障害時の責任分担を先に決めておきたいです。

移行時は、同じ表を旧構成と新構成で同時取得して二重イベントを発生させないようにします。切り替え位置となるSCN、既存トピックのキー、スキーマ履歴、順序保証、削除イベントの扱いを確認します。Active Data Guard経由では、スタンバイや下流DBの計画停止時にREDOがどこへ滞留し、再開後にどの程度で追いつくかも検証対象です。

対象になりそうなユーザー・チーム

OracleからKafkaへ変更データを配信するデータ基盤担当、Oracle DBA、Active Data Guardを運用する可用性・災害対策担当、Confluent Cloudコネクタの監視と障害対応を担うチームが対象です。

押さえておきたいポイント

下流キャプチャはソースDBから処理を分離しますが、CDC全体の複雑さを消すものではありません。REDOの配送経路、保持期間、下流DBの容量、XStream権限、Kafka側の再送・重複処理を合わせて設計します。

今すぐ対応が必要か

現在のOracle CDCが安定し、ソース負荷にも問題がなければ直ちに切り替える必要はありません。ソースDBへの影響が課題になっている組織や、Data Guard構成をCDCへ活用したい組織は、検証環境で遅延と障害復旧を比較できます。

結局、この更新をどう見るべきか

Oracleの業務処理と変更取得を分離できる、構成上の重要な拡張です。価値はコネクタ設定の簡略化ではなく、負荷・可用性・復旧の設計自由度にあります。OracleとConfluentの監視を一つの運用手順へつなげられるかが採用判断になります。