ClickHouse / 公式ブログ / 2026/07/23 / 通常
ClickHouse CloudがAWS中小企業向けコンピテンシーを取得
公式ブログ原文
ClickHouseは、AWS上で中小企業へサービスを提供する技術力と顧客実績を評価するAWS Small and Medium Business Competencyを取得しました。
要点
- 年換算売上高1億ドル未満の企業を支援するAWSパートナー向け認定です。
- AWS上のSaaSで100社超の中小企業顧客を継続的に支えることなどが条件です。
- 記事はPostgreSQLから分析処理を分離する実例と、費用・性能の結果を紹介しています。
今回のブログ記事で語られていること
今回の記事は新しいデータベース機能の発表ではなく、ClickHouse Cloudの設計、セキュリティ、運用、顧客成果をAWSが審査したというパートナー認定です。対象となる中小企業は年換算売上高1億ドル未満と定義され、AWS上のSaaSで100社を超える有効な中小企業顧客を継続的に支える実績が求められます。認定だけで製品適合性が保証されるわけではありませんが、少人数のチームがAWS上で分析基盤を選ぶ際の調達・審査材料になります。
記事は、製品開始時にPostgreSQLへ集約した処理が、事業成長とともに分析問い合わせで詰まる典型的な流れを示します。ClickPipesでAmazon RDS for PostgreSQLから変更データを複製し、業務処理をPostgreSQLへ残したまま分析をClickHouse Cloudへ移します。取り込みと顧客向け問い合わせの計算資源を共有ストレージ上で分け、AWS Marketplaceで既存のAWS利用契約と請求をまとめられる点も中小企業向けの利点として説明しています。
顧客例では、SewerAIが40以上の表を数千億行規模の表へまとめ、PostgreSQLで数分かかった自治体向け問い合わせを数秒へ短縮しました。データ量が3倍、読み書きが10倍になった三か月でも計算使用量は横ばいだったとしています。Rapid Delivery Analyticsは一日500GB超を取り込み、検索を1秒未満、数十億行の集計を1時間未満で処理しています。
m3terは数億件の利用記録を再計算できる形で保持し、問い合わせ平均100ミリ秒未満、圧縮率11.4倍、従来比約85%のデータベース費用削減を報告しています。beehiivでは主要表が1,770億行を超え、中央値22ミリ秒です。これらは個別顧客の事例であり、自社のデータ形状や同時実行で同じ結果になるとは限りません。評価時は更新遅延、再計算、費用の長い尾、障害時の復旧を測る必要があります。
今回のブログ記事が関係する人
AWS上で分析処理の拡張を検討する中小企業、PostgreSQLの分析負荷を分離したい開発チーム、調達とクラウド費用を管理する人に関係します。
結局、今回のブログ記事をどう読むべきか
認定そのものより、少人数の組織が管理負担を増やさず分析を分離した事例が読みどころです。代表問い合わせと更新処理で性能・費用を測り、AWS Marketplaceの契約条件も含めて判断する必要があります。