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ClickHouse / 公式ブログ / 2026/07/22 / 通常

AIエージェントがClickHouse CLIで3地域のClickStackを構築

AIobservabilitycloud

公式ブログ原文

ClickHouseは、エージェントとClickHouse CLIを使い、米国、欧州、日本へ分散したClickStackを構築した実例を公開しました。

要点

  • 各地域のOpenTelemetryデータは地域内のClickHouse Cloudへ書き込みます。
  • 欧州の統合ビューがremoteSecure()とMergeエンジンで3地域を必要時に参照します。
  • CLIのJSON出力により、エージェントが作成、待機、接続、SQL実行、削除を順に扱えます。

今回のブログ記事で語られていること

構成は、米国東部、欧州西部、日本東部に一つずつClickHouse Cloudサービスを置き、それぞれのアプリから出るログ、トレース、メトリクスを地域内のOpenTelemetry Collector経由で保存します。書き込み時に全データを中央へ送らないため、転送費、遅延、地域規制の制約を抑えられます。一方、当番担当は全体の健全性を一画面で確認する必要があります。

欧州側にotel_globalデータベースを置き、remoteSecure()で米国と日本の表を安全に参照し、Mergeエンジンで欧州のローカル表とまとめます。欧州だけのクエリなら地域内で完結し、他地域が必要なときだけ遠隔表へ問い合わせます。ClickStack UIはこの統合ビューを読みます。常時複製ではなくクエリ時参照なので、障害時の到達性と越境クエリの扱いを別途設計する必要があります。

構築にはClickHouse CLIを使います。サービス作成、準備完了待ち、接続情報取得、SQL実行、後片付けをコマンドで表し、JSON結果をエージェントが次の判断へ使います。記事は午後の作業で構築できた経験を示しますが、本番化には資格情報の保護、リージョン別の権限、遠隔クエリの費用上限、障害時の部分表示、構成コードのレビューが必要です。エージェントへ削除権限まで渡す場合は、環境識別と承認を明示してください。

また、統合ビューが遠隔表を読んだ時点でデータが地域境界を越える可能性があります。保存場所だけでなく、クエリ結果、監査ログ、一時キャッシュの所在地も確認してください。地域障害時に統合画面が全停止しないよう、到達できる地域だけを表示する動作と警告方法も試験しておく必要があります。

今回のブログ記事が関係する人

多地域サービスのSRE、ClickHouse Cloud管理者、データ所在地を管理する担当、CLI自動化を進めるチームに関係します。

結局、今回のブログ記事をどう読むべきか

地域保存と全体観測を両立する実装例です。CLIはエージェントに扱いやすい一方、権限と越境参照の設計は自動化の外で明確にする必要があります。