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BigQuery、リモート関数のカスタムパスと Facebook Ads コネクタ更新を公開
公式リリースノート
Google Cloud は BigQuery release notes で、2026年6月2日にリモート関数のエンドポイント URL カスタムパス対応を、6月1日に BigQuery Data Transfer Service の Facebook Ads コネクタ対応レポート拡張を公開しました。どちらも既存の BigQuery 運用や接続設計に関わる更新です。
要点
- BigQuery リモート関数がエンドポイント URL のカスタムパスをサポートし、一般提供になった
- 1つの Cloud Run サービスを、パス接尾辞を変えて複数の BigQuery リモート関数から再利用できる
- Facebook Ads コネクタが
AdInsightsMMM、Ads、AdCreatives、AdSets、Campaigns、AdImages、AdLabels、Businesses、CustomAudiencesなどのレポート転送をサポートした - リモート関数の構成とマーケティングデータ転送の両方で、既存設計を見直す余地がある
今回のリリースノートで語られていること
6月2日の BigQuery release notes では、リモート関数がエンドポイント URL のカスタムパスをサポートしたと説明されています。BigQuery リモート関数は、SQL から Cloud Run などの外部エンドポイントを呼び出し、BigQuery 内の処理と外部サービスのロジックを組み合わせるための仕組みです。今回の更新により、同じ Cloud Run サービスを複数のリモート関数で使い回し、パス接尾辞を変えて処理を分けられるようになります。
これは小さな URL 仕様変更に見えますが、実務上はサービス設計に影響します。従来、リモート関数ごとに別エンドポイントやルーティングを用意していた場合、1つのサービスに複数の処理を集約しやすくなります。認証、ログ、デプロイ、バージョン管理、監視、レート制限をまとめやすくなる一方で、1つのサービスに複数関数の責務を集めすぎると、障害時の影響範囲や権限境界が広がります。一般提供になった機能として、本番利用時はルーティング設計と可観測性を整えるべきです。
6月1日の更新では、BigQuery Data Transfer Service の Facebook Ads コネクタが追加レポートに対応しました。対象には AdInsightsMMM、Ads、AdCreatives、AdSets、Campaigns、AdImages、AdLabels、Businesses、CustomAudiences などが含まれます。広告・マーケティング分析では、キャンペーン、クリエイティブ、広告セット、オーディエンス、ビジネス関連メタデータを同じ BigQuery 環境に取り込める範囲が広がるため、MMM、キャンペーン成果分析、オーディエンス分析、クリエイティブ分析のデータパイプラインを整理しやすくなります。
ただし、コネクタのレポート対応拡張は、スキーマ、鮮度、権限、コスト、既存ダッシュボードの前提を変える可能性があります。新しいレポートを取り込むと、列の型、粒度、更新頻度、API 制限、過去データの扱い、広告アカウント権限が分析結果に影響します。リモート関数と Facebook Ads コネクタは別の更新ですが、どちらも BigQuery を中心に外部サービスや外部データと接続する設計を広げるものです。
実務で確認したいポイント
リモート関数を使っているチームは、カスタムパスを使ってエンドポイントを集約するか、関数ごとに分離を維持するかを判断してください。集約する場合は、パスごとの認証、ログ、エラー処理、割り当て、デプロイのロールバックを設計する必要があります。
Facebook Ads コネクタを使うマーケティング・分析チームは、新しいレポートを取り込む前にスキーマ変更、既存の dbt / BI モデル、コスト、データ保持、広告アカウント権限を確認します。特に MMM やキャンペーン分析で使う場合、既存指標との重複や粒度差に注意が必要です。
結局、この更新をどう見るべきか
BigQuery の 6月1日・2日更新は、BigQuery を外部サービスとマーケティングデータパイプラインの中心に置く設計を少し広げます。派手な AI 機能ではありませんが、本番データ運用ではルーティング、権限、スキーマ、監視を見直す価値がある更新です。