Azure AI / Azure OpenAI / 公式ブログ / 2026/07/22 / 通常
Copilot StudioをFoundry IQの企業知識でグラウンディング
公式ブログ原文
Microsoftは、Copilot StudioのエージェントへAzure AI SearchとFoundry IQを接続し、社内規程や業務文書に基づく回答を作る構成を紹介しました。
要点
- Copilot Studioを対話の入口とし、Azure AI Searchの索引またはFoundry IQ知識ベースを検索に使います。
- 既存の文書取り込みとベクトル化を再利用し、根拠と出典を伴う回答を目指します。
- データ基盤側とエージェント作成側の責任を分けつつ、アクセス権と評価を通して運用します。
今回のブログ記事で語られていること
出発点は、従業員が休暇付与や倫理規程を尋ねたとき、一般知識ではなく組織が承認した文書から答える必要があるという課題です。Copilot Studioは会話、業務フロー、公開先を扱い、Azure AI Searchはすでに取り込んだ文書のキーワード、ベクトル、意味検索を担います。さらにFoundry IQの知識ベースは複数の知識ソースをまとめ、問い合わせを分解して検索・順位付けし、引用可能な根拠を返す層として位置付けられます。
この分担により、データ・プラットフォームチームは取り込み、分割、埋め込み、索引更新を管理し、業務チームはCopilot Studioで指示、会話、アクションを調整できます。既存のAzure AI Search索引がある場合、エージェントのために同じ文書を別基盤へ移し直さず、知識として接続できる点が実務上の利点です。回答でどの検索が呼ばれ、どの文書が引用されたかを試験画面で確認する流れも重要です。
一方、検索接続だけで正しさは完成しません。索引の更新遅延、チャンクの大きさ、権限同期、同名規程の版管理、根拠がないときの拒否動作を設計する必要があります。管理キーを直接広く配る構成より、管理IDと最小権限を優先し、実利用者のEntra IDに応じたアクセス制御が維持されるか確認してください。代表質問だけでなく、権限外文書、古い版、根拠なし、矛盾する文書を含む評価セットが必要です。
運用指標には、回答の正答率だけでなく、引用が原文を支えている割合、検索結果が空だった割合、権限で除外された文書数、索引更新の遅延を含めます。業務側が回答を直した場合は、プロンプトだけを調整するのか、元文書・分割・検索順位を直すのかを切り分け、同じ不具合を評価セットへ追加します。
今回のブログ記事が関係する人
Copilot Studio、Azure AI Search、Foundry IQを使う業務アプリ担当者と、社内知識・ID・検索品質を管理するチームに関係します。
結局、今回のブログ記事をどう読むべきか
低コードの対話面と管理された検索基盤を分担させる実装パターンです。採用可否は接続の容易さより、利用者権限と文書版が回答まで一貫して保たれるかで判断すべきです。